今日は利用者さんがKさんとTさんの2人だけでした。
急ぎの注文もありませんでした。
……。
「焼いてみる?」焙煎士である宮木が声をかけると、2人とも「やってみたい!」と元気な返事。
やおら焙煎体験が始まりました。
自分たちが丁寧に選別した珈琲豆を計量するところから始まります。
普段、スタッフが焼いているのを見ているので、
おおまかにはわかっているつもりでも、
準備から室内の湿度チェック・豆の温度上昇の時間配分…注意するところはたくさんあります。
見るのとやるのは大違い!
2人とも緊張しながらも指導を注意深く聞き、なかなか上手に焼いてくれました。
自分で焙煎を体験してみて、改めて選別作業の大切さを実感した、とも言ってくれました。
自分で焼いた豆を見つめる2人の顔は、とても良い表情をしていました。
焙煎したあとは、各自が焼いた豆を抽出(ドリップ)してみました。
ここでもお湯の温度やポットから落とすお湯の量など、繊細な調節が必要です。
淹れたあとは、みんなのカップにつぎ分けて試飲してもらい、感想を述べ合いました。
せっかく珈琲の作業所にいるんだもの、やれることはなんでもやってしまえ(≧▽≦)!
今日一日で選別~焙煎~ドリップと一連の流れを全てやってもらったのですが、
なにより、KさんとTさんが2人ともとても良い顔をしていたことが印象的でした。
こうして少しずつ色んな体験を重ねて自信をつけ、いつか一人で焙煎が出来るようになりドリップもできるようになり、
やがてそれが就労に結びつくような、
その光が少しだけ見えた気がした一日でした。